パーキンソン病とは?老人ホームなどの施設に入るタイミングや、施設の選び方について解説
2025.02.22 2025.02.22
パーキンソン病は進行性の疾病で、片側の手足の症状から徐々に進行し、最終的には車いすや寝たきりの生活となる難病です。進行はゆっくりですが、進行度が進むにつれて介助や介護が必要となります。
本記事ではパーキンソン病で施設に入るタイミングや施設選びのポイントについて解説します。
パーキンソン病とは
パーキンソン病は、脳のドーパミン産生細胞が減少することにより、ふるえや筋固縮など体の動きに障害をきたす病気です。発症は主に50歳以上の方に多いですが、まれに40歳以下の方でも発症し、若年性パーキンソン病と呼ばれています。
パーキンソン病の特徴
パーキンソン病は進行性の病気で、ゆっくり進行していくことが特徴です。進行度が軽度のうちの症状は片方(または両方)の手足に症状が出ますが、多少の不便はあるものの、通常通りの生活を送ることができます。
進行度が重度になるとひとりで立つことができなくなり、車いすや寝たきりの生活となるため、全面的に介助が必要になります。しかし、早い段階から治療することで良好な状態を何年も保つことが可能です。
パーキンソン病の方が施設に入るタイミング
パーキンソン病の人が施設に入る主なタイミングは、大きく分けて2つあります。
- 患者自身の日常生活が困難になったとき
- 在宅での介護の負担が大きくなったとき
患者自身の生活に介護が必要となった際、在宅介護と施設入居、どちらを選ぶかは自身の環境やメリット・デメリットを比較することが大切です。
施設の入居は介護士による専門的なケアや、医療体制が整っていることがメリットです。
在宅での介護は、住み慣れた自宅で過ごせることや介護サービスを自由に選ぶことができることがメリットです。一方で症状の進行により介護度があがったり、長期にわたる介護は家族の負担が大きくなります。
総合的に見て、在宅と施設入居のメリットを比較し、本人の意思も確認したうえで検討しましょう。
パーキンソン病の方が入れる施設
施設への入居を決めたあとは施設の選定のほかにも経済的な面での計画や精神面での準備などが必要です。本人とよくコミュニケーションをとり、意向を確認しながら準備を進めましょう。
また、施設によって待機期間があったり、入居条件が違います。施設の情報収集は早めに行い、なるべく希望に合う施設を選定しましょう。
老人ホーム・介護施設
基本的には65歳以上の方が対象ですが、パーキンソン病は特定疾患に該当しているため、介護認定を受けていれば40歳以上~65歳未満でも入居できる施設もあります。また、パーキンソン病の方に特化した老人ホームもあります。
障害者グループホーム
障害者グループホームとは、障害を持つ方がサポートや支援を受けながら、共同生活する住まいのことです。
夜間や休日も対応している介護付きや、食事や交流はグループホームで行いそれ以外はグループホームの近くで生活できるサテライト型など、症状や重症度に合わせてサービスの多様化が進んでいます。
入居条件は原則18歳以上ですが、パーキンソン病のように身体に障害がある場合は15歳から利用できます。
ホスピス
ホスピスは、末期のがん患者や進行性の難病患者の終末期医療を提供する施設です。パーキンソン病のような進行性の病気でも、終末期に専門的な緩和ケアを受けることが可能です。医療体制が充実しており、疼痛管理や心理的サポートを提供します。
ホスピスでは、患者の苦痛を和らげるための緩和医療が中心となり、医療スタッフや介護スタッフが24時間体制で対応します。症状のコントロールだけでなく、患者本人や家族の精神的な支援も行われ、安心して療養生活を送ることができます。また、患者の尊厳を重視したケアが行われるため、QOL(生活の質)の向上を目指しています。
ホスピスを選ぶ際には、医療スタッフの経験や施設の設備、家族への支援体制などを確認すると良いでしょう。多くのホスピスでは見学を受け付けているため、事前に訪問して雰囲気や環境を確認することをおすすめします。
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パーキンソン病の方が施設に入る際の入居条件
入居条件は施設により異なりますが、年齢やパーキンソン病の進行度が主な指標となります。
パーキンソン病の病状は「ホーン・ヤール重症度分類 」という方法で5段階に分けられ、その5段階の分類に対し、厚生労働省が設定した「生活機能障害度」でⅠ〜Ⅲ度に当てはめます。
ホーン・ヤールの重症度分類 | 生活機能障害度(厚生労働省) |
1度(軽症)
ふるえや筋肉のこわばりが からだの片側のみにあらわれます 2度
ふるえや筋肉のこわばりが からだの両側にあらわれます |
1度(軽症) 日常生活の通院にほとんど介助を要さない |
3度
姿勢やバランスが保てなくなり、活動がやや制限されます 4度
日常生活の一部に介助が必要になります |
2度 日常生活、通院に部分的な介助を要する |
5度 (重症)一人で起き上がったり、歩いたりできなくなります |
3度 日常生活に全面的に介助を要し、独立で歩行、起立ができない |
ホーン・ヤール重症度分類のⅢ度、Ⅳ度は、生活機能障害度のⅡ度に該当します。パーキンソン病でこの段階に達している場合は施設への入居が可能です。
しかし、年齢が40歳未満の方は、老人介護施設に入居することはできないため、障害者グループホームといった、対象が高齢者でない施設を検討します。
パーキンソン病の方に適した施設の選び方
パーキンソン病の方に適した施設を選定するために確認すべき点は主に以下の3つです。
- ケアプラン
- 夜間や緊急時のスタッフ配置
- レクリエーションや交流の機会
ケアプラン
本人の状態や希望に合わせたケアプランを作成してくれるか確認しましょう。柔軟に対応してくれる施設であれば、病状の進行度に合わせてプランを変更できるため、安心です。
夜間や緊急時のスタッフ配置
パーキンソン病は時間帯によって症状が変動することがあるため、24時間体制で介護をうけられる施設を選びましょう。
日中はもちろん、夜間や緊急時に対応できる人員配置になっているか、施設の資料や見学の際に確認します。
レクリエーションや交流の機会
施設で生活していると、社会的な孤立を感じてしまう場合もあります。施設内でレクリエーションや交流の機会がどのくらいあるのかも大事なポイントです。
まとめ
パーキンソン病はゆっくりと進行していく難病です。根本的な治療方法や薬が無い難病のため、介護が必要ない初期の段階から介護サービスや施設の入居条件などをよく調べ、介護が必要になった時に向けて将来を考えていきましょう。
FAQ
パーキンソン病の方が入れる施設は?
65歳以上の方や介護認定を受けた40~65歳未満の方は老人ホームや介護施設への入居が可能です。18歳以上または身体に障害のある15歳以上の方は障害者グループホームへ入居できます。
詳しくは記事内「パーキンソン病の方が入れる施設」をご覧ください。
パーキンソン病の施設の選び方は?
パーキンソン病の方に適した施設を選ぶ際には、その施設で「ケアプラン」があるか、「夜間や緊急時のスタッフ配置」はされているか、「レクリエーションや交流の機会」などがあるかを確認しましょう。
詳しくは記事内「パーキンソン病の方に適した施設の選び方」をご覧ください。