ホスピスの費用比較!医心館とファミリー・ホスピスの費用の違いとは
2025.02.17 2025.02.19
ホスピスとは、終末期の疾患を抱えた人が利用できる施設で、医療的ケアや介護を受けられます。ホスピスは会社ごとに費用や力を入れているポイントなども異なります。施設を決めるときには費用だけでなく、自身のニーズにあっているかもチェックしましょう。
今回は、東京都内でホスピスを運用している医心館とファミリー・ホスピスの施設の費用を中心に解説します。医心館とファミリー・ホスピスの費用の違いはもちろん、会社ごとの特徴についても解説するので、ホスピスを選ぶ際の参考にしてください。
【この記事のポイント】
- 医療依存度がより高い人には医心館がおすすめ
- 生活支援に力を入れているところが良ければファミリー・ホスピスがおすすめ
ホスピスに入居するとどれくらいの費用がかかる?
この記事でのホスピスとは、病院ではなく施設であるため、医師は常駐せず介護士や看護師が入居者をサポートします。そのため、ホスピスは入院費用ではなく、家賃や訪問介護などの費用が掛かります。
ホスピスに入居する場合、固定費としてかかる費用は家賃や施設管理費です。家賃は入居する部屋に対して支払い、この部屋は個室であることが一般的です。施設管理費には清掃費用や水道光熱費、維持費などが含まれます。
次にかかる費用は、医療保険や介護保険の自己負担分です。ホスピスでは、各居室に看護師や介護士が訪問してサポートするため、訪問診療や訪問介護の費用がかかります。この費用は入居者の年齢や所得に応じて自己負担割合や限度額は異なります。
生活費には、食費や寝具レンタル、洗濯代行費用などが含まれます。食事ができない場合はこの食費の請求はありません。寝具レンタルや洗濯代行は必要に応じて依頼でき、その費用は施設によって違うため、詳細な費用については別途問い合わせしましょう。
医心館とファミリー・ホスピスの費用はどう違う?
ここでは、東京都内で運用されている医心館とファミリー・ホスピスの費用を家賃・管理費・食費の3つの費用で比較していきます。
国内最大手の医心館は開業予定の施設を含めた全国に128の施設があり、東京都内には19の施設があります。一方、ファミリー・ホスピスは全国に44の施設があり、東京都内には14の施設が運用されています。
東京都内の医心館とファミリー・ホスピスの費用目安は以下のとおりです。
医心館 | ファミリー・ホスピス (エコノミー・スタンダードプラン) |
|
家賃 | 54,000~97,500 | 52,000~80,000 |
管理費 | 36,400~113,550 | 57,000~120,000 |
食費 | 35,640~62,700 | 25,920~66,000 |
合計 | 126,040~273,750 | 134,920~266,000 |
医心館は主に施設ごとに価格が異なり、部屋のサイズやプランによる価格の違いは見られません。一方、ファミリー・ホスピスは施設ごとだけでなく部屋の大きさ(プラン)によってその費用が大きく異なります。
この記事ではエコノミープランとスタンダードプランの費用を紹介していますが、デラックスプランやプレミアムプランが設定させている施設もあり、その金額は家賃で90,000円から450,000円となっています。
医心館でかかる費用
医心館の場合、施設によって金額が異なるため、利用したい施設の候補が複数ある場合は、それぞれの施設に問い合わせするか公式ホームページから確認しましょう。
管理費は施設によって大きな幅がありますが、東京都内で現在運用中の15の施設のうち10施設が47,500円です。食費に関しても、ほとんどの施設で月35,640円とある程度目安となる金額はあるようです。
また、寝具(リネン)代や洗濯代行を依頼する場合、別途費用がかかりますが、こちらは日ごとで計算される施設が多く、施設によって費用が異なります。
おむつなどの消耗品は施設ごとに定額または実費で請求されます。
費用についての詳細は、以下の公式サイトにあるページをご確認ください。
ファミリー・ホスピスでかかる費用
ファミリー・ホスピスは、上述したように施設だけでなくそのプランによってもその費用が異なります。エコノミープランやスタンダードプランを利用するのであれば医心館とあまり変わらない費用で利用できます。
入居を検討する際には、希望する部屋の費用や管理費がいくらなのか、実際に見学するなどして確認しましょう。なお、管理費の代わりに共益費や生活支援基本サービス費などが設定されている施設もあります。
ファミリー・ホスピスでは、入居時費用として「らいふプラン作成費」が必要な施設が多くあります。「らいふプラン作成費」とは、入居後の生活をサポートするためのプラン作成費用で、費用は税込220,000円です。
また、ファミリー・ホスピスでも医心館と同様、医療費や介護費用は固定費用とは別に請求されます。
その他詳細な費用については以下の公式ホームページで確認するか直接ご確認ください。
医心館との基本サービスの比較
ここでは医心館が提供している基本サービスについて紹介します。
医心館の基本サービス
医心館で入居を受け入れているのは、主に医療依存度が高い人です。公式ホームページで対象疾患の詳細な記載はありませんが、末期のがんや神経変性疾患を患っている人、人工呼吸器や気管カニューレを装着している人が主な対象となっているようです。
医心館で提供されている看護サービスは以下のとおりです。
- 緩和ケア・疼痛管理(薬剤投与など)
- 栄養補給・輸液療法・経管栄養
- 人工呼吸器、酸素吸入
- 人工肛門・ウロストミー・尿管皮膚瘻・膀胱瘻・腎瘻の管理
- 褥瘡・自壊創処置
医心館の公式ホームページでは提供されている介護サービスの内容についての記載はありませんでした。介護士は常駐しているため、どのようなケアに対応しているのかは直接問い合わせするなどして確認しましょう。
ファミリー・ホスピスの基本サービス
ファミリー・ホスピスも医心館同様、末期のがんや神経難病を患っている人を中心に入居者を受け入れています。
対象疾患は施設によって異なりますが、公式ホームページでは以下の疾患が入居対象となっています。
- 末期のがん
- 筋萎縮性側索硬化症(ALS)
- パーキンソン病
- 多系統萎縮症
- 脊髄小脳変性症
- 神経免疫疾患
ファミリー・ホスピスで提供されている看護サービスは以下のとおりです。
- インシュリン投与
- 胃ろう
- 気管切開
- 経管栄養
- 在宅酸素
- 筋萎縮性側索硬化症(ALS)
- たん吸引
- 中心静脈栄養
- 尿道カテーテル
- ストーマ
- 床ずれ
- 人工呼吸器
- 脳血管疾患
- がん
ファミリー・ホスピスの公式ホームページでは、介護サービスの詳細に関しての記載はありませんでした。
それぞれの特徴・特色
医心館とファミリー・ホスピスはどちらもホスピスですが、その方針や特色に違いがあります。
医療依存度が高い人を積極的に受け入れている医心館に対し、ファミリー・ホスピスは生活支援に力を入れている施設です。
医心館は医療依存度がより高い人向け
医心館はより医療依存度が高い人を積極的に受け入れており、各部屋を住宅型の「病床」として提供している施設です。
医師や薬剤師等の病院としての機能をアウトソーシングすることで終末期の緩和ケアの費用を抑えつつ病院などの医療機関の負担軽減につなげています。また、提携している医師や薬剤師とのコミュニケーションを密にとることで、医療依存度が高い人の受け入れを可能にしています。
一方で、介護度が高くても医療依存度が高くなければ入居を断られる場合もあるようです。
参考:医心館|医心館の特徴
ファミリー・ホスピスは基本的な生活の支援が充実
ファミリー・ホスピスでは、排泄・入浴・食事などの基本的な生活を送るための支援に力を入れています。
トイレは全居室に完備されており、トイレで排泄したい入居者ができる限り自身のタイミングでトイレに行きやすい環境です。
入浴についても、ミスト浴や機械浴など、体が自由に動かせない人や浴槽につかることができない人でも安心して入浴できる設備が整っており、どのプランでも個浴ができるようになっています。
食事は通常食はもちろん、ムース食やペースト食も用意されており、体調や状態に応じた食事が提供されます。また、季節ごとのイベントに合わせた食事も提供されるため、四季の変化も食事を通して楽しめるでしょう。
それぞれの施設の評判は?
ここではそれぞれの施設の実際の評判を紹介します。
医心館の評判
医心館は、スタッフの対応に対してポジティブな口コミが多くありました。一方で、入居条件が合わなかった人のコメントや、医療依存度が高い人向けの施設だからこそ人員が少なく感じるなど、会社のシステムに対する疑問の声が見られました。
入所しての父の様子を、頻繁に細かく教えてもらえます。なので、安心して父を預けることができています。スタッフさんの感じもとても良い人ばかりです。
引用:ホスピスの友|医心館相模原の口コミ・評判・レビュー
スタッフ皆が日々忙しい中、丁寧に接して下さり穏やかに過ごせたことに感謝しています。優しい声かけ、笑顔本当にありがとうございました。
引用:Google|医心館 新横浜
認知症受入相談可と謳っているにも関わらず門前払いだった。
期待させるようなこと書かないで欲しい。
引用:Google|医心館 沼津
他の施設では入所を断られてしまうような医療依存度が高い方が多く入所していました。 ほかの老人ホームのような”にぎやかさ”は感じられませんでした。
スタッフさん個々は良い人であることは間違いありませんが、業務量とマンパワーのバランスがはた目から見てもとれておらず、 逆に現場スタッフさんの体調が心配になるくらい忙しくしています。
引用:安心介護 紹介センター|医心館 大森の口コミ・評判
ファミリー・ホスピスの評判
ファミリー・ホスピスもスタッフの対応に対して好意的な評価をされています。費用についても施設が充実している分その高さに対してのコメントもありました。合わせて、スタッフが忙しい分丁寧なケアやサービスが求められないといった意見も見られます。
スタッフの方皆がとっても親切で丁寧で、優しく最後まで看取って下さいました。入居時の説明も判るまで丁寧に説明した下さいました。コロナ禍の時でしたが、見舞いに入る家族への消毒の指導もして下さり、安心して入ることが出来ました。
引用:ケアスル介護|ファミリー・ホスピス二俣川ハウスの評判・口コミ一覧
介護と看護対応が充実しているなと感じた。
良いことも、いたらないところも正直に話していただきました。
介護や看護スタッフの人員配置体制が充実しているなと感じました。
施設内の厨房で作るので、入所者に合った食事を作っていただけると聞いて安心する。
介護や看護スタッフの人員配置体制が充実しているので、妥当な金額だと思う。
引用:みんなの介護|ファミリー・ホスピス池上ハウスの口コミ・評判
部屋も広く、スタッフの方もいきいきとしていた。とても綺麗で落ち着いた雰囲気だった。
丁寧に説明していただけた。金銭面も、しっかり説明していただき安心した。
医療体制もしっかりしている。何かの時も安心できると思った。
適度にレクリエーションがあり、静かに過ごせる環境で利用に良いと感じた。
非常に高い。ただ、その料金体制もしっかり説明いただけたので安心した。
引用:みんなの介護|ファミリー・ホスピスライブクロスの口コミ・評判
清潔感のある施設。部屋もマンションの部屋のような感じで綺麗。
介護士さん、看護師さんなど親身になってケアしてくれている。しかし他の患者さんも見ているため丁寧さをあまり求めてはいけない。
コロナ対策で面会や人数、時間、親族のみなどかなり厳しい条件を最後まで守らなければならない。
どこのホスピスもそうだと思うが
良い対応の人もいれば悪い対応の人もいる。
患者さんやその家族の気持ちを尊重しケアすることをお願いしたいです。
引用:Google|ファミリーホスピス成瀬ハウス
まとめ
今回は医心館とファミリー・ホスピスの費用の違いやサービス内容の違いについてを中心にまとめました。
医心館は医療依存度が高い人を積極的に受け入れている施設であり、その費用はファミリー・ホスピスの比較的安価な設定のプランと同程度に設定されています。
ファミリー・ホスピスは医心館に比べると費用は高くなりますが、生活支援などにも力を入れているため、自分らしく生活を続けたい人にはおすすめです。
医心館やファミリー・ホスピス以外にも、緩和ケアを受けながらも自宅のように日々を過ごしたい人には、ReHOPEなどの選択肢もあります。
医心館やファミリー・ホスピスとReHOPEの費用の違いを知りたい場合は以下の記事を参考にしてください。
■ホスピスの費用比較!ReHOPEと医心館の費用の違いとは
■ホスピスの費用比較!ReHOPEとファミリー・ホスピスの費用の違いとは
FAQ
ホスピスの1ヶ月の費用は?
ホスピスの入居した場合、費用は家賃・管理費の固定費と1ヶ月の食費をあわせると月々10万円から30万円ほどです。施設やプランによってはそれ以上の金額がかかる場合もあります。
また、施設の入居費用とは別に、訪問介護や訪問看護などを利用した際の自己負担分の支払いがあり、また、オプションで寝具やリネンのレンタルした場合や洗濯代行を依頼した場合はその費用がかかります。
詳しくは記事内「ホスピスに入居した場合のひと月の費用目安」をご覧ください。
医心館の入居条件は?
医心館では医療依存度が高い人が対象であるため、介護度が高くとも医療的ケアの必要性が低い人は入居を断られる場合もあります。
詳しくは記事内「医心館は医療依存度がより高い人向け」をご覧ください。
ファミリー・ホスピスの特徴は?
ファミリー・ホスピスは終末期の疾患がある人を受け入れているホスピスです。
ファミリー・ホスピスでは、入浴・排泄・食事など、基本的な生活を自分らしく過ごせるような設備やサービスの提供に力を入れています。
詳しい疾患名については記事内「ファミリー・ホスピスは基本的な生活の支援が充実」をご覧ください。