ナーシングホームと老人ホームの違いは何?ホスピスとの違いもわかりやすく解説します!
2025.03.03 2025.03.03
ナーシングホームや老人ホーム、ホスピスなど、高齢者が入居する選択肢として考えられる施設は数多くあります。しかし、患者の医療依存度や抱えている疾患など、状態に合わせて選ぶことが重要です。
この記事では、ナーシングホーム・老人ホーム・ホスピスの違いについて詳しく紹介していきます。また、おすすめの施設もそれぞれ1施設ずつ紹介していくので、ぜひ参考にしてみてください。
【この記事のポイント】
- ナーシングホームとは、病院と介護施設をかけ合わせたような施設のこと
- 老人ホームとは、高齢者が入居し生活や介護などのサポートが受けられる施設のこと
- ホスピスとは、医療ケアや看護、介護に加えて、緩和ケアやターミナルケアなどの終末期医療も受けられる施設のこと
- ナーシングホームと老人ホーム、ホスピスは、施設の目的や提供されてサービスなどが異なる
- おすすめのナーシングホーム、老人ホーム、ホスピスをそれぞれ紹介
ナーシングホームって何?
高齢者の方や難病を抱える方が入居を検討する施設には、老人ホームやホスピス、ナーシングホームなどがあります。そもそもナーシングホームとは、どのような施設を指すのでしょうか。
ナーシングホームとは、看護師からの医療ケアや日常的なケアをいつでも受けられる施設のことです。ナーシングホームは欧米発祥の施設であり、日本における定義は明確化されていません。
そのため、日本でナーシングホームという名前がついた施設は少なく、メジャーではないと感じる方も多いでしょう。日本におけるナーシングホームは、病院と老人ホームをかけ合わせたような施設といえます。
老人ホームって何?
老人ホームとは、日常的な生活のサポートなど、介護サービスを中心に行う施設のことです。老人ホームには、サービス付き高齢者向け住宅やグループホーム、特別養護老人ホームなどさまざまな種類があります。
老人ホームは全国各地にさまざまな規模感で展開されているので、自宅から近い施設を見つけやすい点がメリットです。独り身の高齢者や介護が必要な高齢者の場合は、老人ホームへの入居が適切な選択肢だといえます。
ホスピスって何?
ホスピスとは、がんや難病によって治療が困難になった患者さまに対して、医療や介護などのホスピスケア(緩和ケア)を提供する施設のことです。ホスピスは、一般的にホスピス型住宅を指します。
また、ホスピスケアは訪問診療や訪問介護の利用により在宅で行われるケースや、緩和ケア病棟を併設した病院で行われるケースがあることも特徴的です。
参考記事:CUC|ホスピスとは。病院とホスピス型住宅の違い、ケア内容、費用を徹底解説
ナーシングホーム・老人ホーム・ホスピスの違い
ナーシングホームと老人ホーム、ホスピスにはどのような違いがあるのでしょうか。以下で詳しく紹介していくので、ぜひ参考にしてみてください。
参考記事:ONODERAナーシングホーム|ナーシングホームとは? 老人ホーム、ホスピスとの違いは何?
ナーシングホームと老人ホームと違い
ナーシングホームは、老人ホームに比べて医療サービスが充実している特徴があります。一方の老人ホームは、メインとして介護サービスを行っているのが特徴です。
そのため、ナーシングホームは老人ホームに比べて医療依存度が高い方向けの施設だといえます。
ナーシングホームとホスピスの違い
ナーシングホームとホスピスは、医療と介護の両方をおこなっている点では似ています。しかし、ホスピスでは緩和ケアやターミナルケアなど、患者さまの終末期に向けたサポートを行うことが特徴です。
また、ホスピスには看護師だけではなく、ソーシャルワーカーや臨床心理士、管理栄養士などのさまざまな専門家が携わります。
老人ホームとホスピスの違い
老人ホームでは、基本的には日々の生活をサポートする介護サービスが行われ、専門的な緩和ケアや医療サービスは提供していません。一方のホスピスでは、介護はもちろん医療、緩和ケア、ターミナルケアなど、専門家による高度なサービスが提供されます。
また、老人ホームはどんな高齢者でも入りやすいのに対し、ホスピスはがん末期など難病を抱えた医療依存度の高い患者さまが入居対象となるのが特徴です。
ナーシングホームやホスピスなど自分に合った施設の選び方
ナーシングホームやホスピスなど、終末期等に入る施設の選択肢は数多くあります。できるだけ自分に合った施設を選ぶためにも、以下のポイントを押さえて施設を探すことがおすすめです。
- 自分の生活スタイルに合った施設を選ぶ
- 自宅から近く家族が面会しやすい施設を選ぶ
- 自分の予算に合った施設を選ぶ
自分の生活スタイルに合った施設を選ぶ
個人によって、生活のしやすい施設の雰囲気や時間の使い方は異なるでしょう。実際に見学に行き、過ごしやすそうな環境かどうか確かめましょう。
また、施設によっては入居者同士の交流が多く行われるところもあるため、患者さま自身が交流を望むかどうかの確認も重要です。
自宅から近く家族が面会しやすい施設を選ぶ
ナーシングホームやホスピスに入居するということは、家族と離れて生活することを意味します。そのため、家族が気軽に面会できいつでも交流できるかどうかは、施設選びの重要なポイントです。
施設によっては家族と一緒に泊まれるようになっているため、家族の面会については必ず確認しておきましょう。
自分の予算に合った施設を選ぶ
施設を選ぶ際は、自分の予算がどれくらいかを事前に把握し、無理なく入居できるところを選びましょう。また、医療保険や介護保険が適用できるかどうかについても確認してください。
ホスピスは保険適用の対象となるケースがほとんどですが、老人ホームは施設によって保険外の可能性もあります。
なお、ホスピスでは社会的なケアとして、経済的なサポートが提供される点も特徴です。
おすすめのナーシングホーム・老人ホーム・ホスピス3選
「そもそもどんな施設があるのかわからない」「探すのが難しい」という方のために、おすすめのナーシング・老人ホーム・ホスピスをそれぞれ1施設ずつ紹介します。今回紹介するのは以下の3施設です。
- ナーシングホーム:ナーシングホーム悠ライフ
- 老人ホーム:べネッセライフスタイルケア
- ホスピス:ReHOPE
おすすめのナーシングホーム:ナーシングホーム悠ライフ

出典:ナーシングホーム悠ライフ
設立年 | 2018年 |
運営会社 | 株式会社カインドライフ |
施設数 | 12施設 |
料金 | 月額費用:57,200円(家賃・管理費)
食費:37,510円(常食を31日利用した場合) 介護負担額:27,048円〜 |
サービス内容 | ・人工呼吸器
・酸素吸入 ・末梢点滴 ・CV、胃ろう、NGチューブ ・緩和ケア ・ターミナルケア ・疼痛コントロール ・看取り対応 |
入居対象者 | 以下の状態・疾患に該当する方
・末期の悪性腫瘍 ・筋萎縮性側索硬化症 ・多系統萎縮症 ・人工呼吸器を使用している状態 ・頸髄損傷 ・パーキンソン病関連疾患 |
ナーシングホーム悠ライフは、岐阜県・滋賀県・岩手県・新潟県・三重県・石川県・富山県に合計12施設を展開しているナーシングホームです。ナーシングホームではありますが「自分が暮らしたい家となるホスピス」を掲げており、ホスピス型住宅のように緩和ケアやターミナルケアを提供している特徴もあります。
食費を含めた月額料金が約10万円ほどと良心的な値段設定であることも魅力で、資金計画の作成もお手伝いしてもらえるため、事前に経済的な不安を取り除いたうえで入居できるのが嬉しいポイントです。
おすすめの老人ホーム:べネッセスタイルケア

出典:べネッセスタイルケア
設立年 | 1995年 |
運営会社 | 株式会社ベネッセスタイルケア |
施設数 | 364施設
※2025年1月時点 |
料金 | 施設によって異なる(約20万円/月〜) |
サービス内容 | ・呼吸管理
たん吸引、在宅酸素、気管切開、人工呼吸器 ・栄養管理 インスリン投与、経管栄養(胃ろう)、経管栄養(腸ろう)、経管栄養(経鼻)、中心静脈栄養(TPN) ・排泄管理 ストーマ(膀胱ろう)、ストーマ(人工肛門)、尿バルーン、腹膜透析、血液透析 ・その他サポート 病態食対応、介護食対応、ペースメーカー、リハビリ対応、看取り対応 |
入居対象者 | 自立している方から要介護度5の認定を受けている人まで幅広い
(褥瘡、脳血管障害、心疾患、認知症、パーキンソン病、筋萎縮性側索硬化症※ALS、癌・末期癌を抱える患者を含む) |
ベネッセスタイルケアは、全国に約360施設を展開している、有料老人ホーム(またはサービス付き高齢者向け住宅)です。「自分や自分の家族がしてもらいたいサービスを提供する」という想いを掲げて、質の高い生活を送ってもらえるようなサービスを提供しています。
料金や入居対象者は施設によって異なりますが、数多くの施設を全国展開していることから、自宅から近いところに入居できる可能性が高いのが大きな利点だと言えるでしょう。
おすすめのホスピス:ReHOPE

出典:ReHOPE
設立年 | 2017年 |
運営会社 | 株式会社シーユーシー・ホスピス |
施設数 | 57施設
※これからオープンする施設を含む |
料金 | 約19.7万円/月 |
サービス内容 | ・麻薬管理、疼痛管理、神経ブロック
・静脈点滴、皮下点滴 ・痰吸引 ・人工呼吸器、NPPV、TPPV ・在宅酸素 ・気管切開 ・中心静脈栄養(ポート・カテーテル) ・経管栄養(胃ろう・経鼻・腸ろう・経皮経食道胃管) ・血糖チェック、インスリン注射 ・人工肛門、腎ろう 膀胱ろう、小腸ろう ・導尿、膀胱留置カテーテル 膀胱洗浄、持続膀胱洗浄 ・褥瘡処置、創傷処置 ・ドレナージ、腹水、 胸水 ・腹膜透析 ・輸血 ・認知症、アルツハイマー病 ・感染症、MRSA、C型肝炎、B型肝炎、梅毒、HIV、結核(排菌なし) ・生活、身体介助(移乗・食事・排泄・入浴) ・リハビリテーション |
入居対象者 | 以下の疾患を抱えている方
・末期の悪性腫瘍(がん末期) ・多発性硬化症 ・重症筋無力症 ・スモン ・筋萎縮性側索硬化症(ALS) ・脊髄小脳変性症 ・ハンチントン病 ・進行性筋ジストロフィー症 ・プリオン病 ・パーキンソン病関連疾患 ・多系統萎縮症 ・亜急性硬化性全脳炎 ・ライソゾーム病 ・副腎白質ジストロフィー ・脊髄性筋萎縮症 ・球脊髄性筋萎縮症 ・慢性炎症性脱髄性多発神経炎 ・後天性免疫不全症候群 ・頚髄損傷 ・人工呼吸器を使用している状態 ・気管カニューレを挿入している方 |
ReHOPEは、がん末期や神経難病などの重病を抱える患者さまに向けて、医療や看護、介護など幅広いケアを提供しているホスピス型住宅です。24時間365日手厚いケアを受けられたり、有料老人ホームやナーシングホームの入居を断られてしまった方でも受け入れてもらえたりすることが、ReHOPEの大きなメリットだといえます。
ReHOPEは近年新しい施設を続々と展開しており、北海道から福岡まで全国に受け入れ体制を強化しています。また、原則として入居金はかからず、費用負担を抑えて利用できる点も大きな特長です。
まとめ
ナーシングホームと老人ホームは、どちらも高齢者の方や介護が必要な方が安心して生活を送るためのサポートを行う施設です。がん末期を抱える方や終末期の方などは、ホスピスという選択肢もあります。
それぞれの施設は提供するサービスや入居対象者が異なるため、必要としているケアや自宅からの距離などを考慮して選ぶことが重要です。今回はおすすめのナーシングホーム、老人ホーム、ホスピスをそれぞれ紹介したので、ぜひ参考にしてみてください。
FAQ
ナーシングホームと老人ホームの違いはなんですか?
ナーシングホームと老人ホームの違いは、主に提供するサービス内容の違いです。ナーシングホームは介護や看護など医療依存度の高い方へのサポートも行うのに対し、老人ホームでは高齢者の方向けの生活サポートや介護を主に行います。詳しくは記事内「ナーシングホームと老人ホームと違い」をご覧ください。
ナーシングホームとホスピスの違いはなんですか?
ナーシングホームとホスピスでは、介護のみならず医療ケアも提供される点などほとんど違いはありません。しかし、ホスピスでは緩和ケアやターミナルケアなど、がん末期などの難病を抱える方や終末期の方も受け入れてケアを行います。詳しくは記事内「ナーシングホームとホスピスの違い」をご覧ください。